フロアコーティングの種類

フロアコーティングの種類と歴史

フロアコーティングと呼ばれるコーティング剤にもいくつかの種類(原料)があり、効果や価格などが異なります。
今回、よく使用される4つの代表的なフロアコーティングについて、違いを説明いたします。

フロアコーティングイメージ

ウレタンコーティング

ウレタンコーティング

フロアコーティングの中では一番歴史があり、安価で施工が可能なため施工実績は一番多い。
ただし性能的にはワックスを強くした程度で、近年開発された液剤よりも効果は低い。

今から20年以上前、フロアコーティングという存在がまだ世の中に無かった時に、ウレタンコーティングは先駆者として広まっていきました。
当時ワックスが主流だったフローリングメンテナンスの業界に、耐久力の高いウレタンコーティングが受け入れられ、需要が増えた形となります。
現在でもウレタンコーティングを主に取り扱っている業者も多く、歴史も深いので施工された実績は一番多いものと思われます。
ワックスに比べれば価格は高いのですが、現在主流のガラスやUVに比べて安価に施工できるので、マンションのオプションなどで付けられる事もあります。
価格が安い分耐久性はさほど無く、一般的に2~3年の耐久性となり、効果もワックスを強くした程度のものとなります。

メリット

フロアコーティングの中では価格が最も安価
施工も簡単にでき、施工実績も多いので、施工する床材との相性などが事前に判断できる事が多い。
塗り直しや剥離も比較的容易なので、ワックスのように液剤を購入して自分自身で施工することも可能

デメリット

水性タイプなので、水や薬品に非常に弱く、表面が劣化してしまう事がある。
硬度も低いため、少しの衝撃で傷がつきやすく剥がれやすい
ワックスのように毎年のメンテナンスは不要だが、2~3年おきに塗り直しやメンテナンスが必要になる。

シリコンコーティング

シリコンコーティング

ウレタンと同時期に出回り、ウレタンよりも高い耐久性を持つ。 グリップ力や撥水効果が高い。価格帯はウレタンより高く、UV・ガラスより安い。

シリコンコーティングも、ウレタン同様フロアコーティングの初期に開発されたものです。
ウレタンコーティングよりも耐久力があますが、その分値段も高めとなり、消費者のニーズによって使い分けがされていました。
日常で目にするシリコン素材を想像してもらえればわかるのですが、グリップ力が強く、フロアコーティングの中でも滑りにくい仕上がりとなります。
防滑性を一番にお考えの方は、シリコンコーティングをオススメします。
また、水性のウレタンコーティングに比べて水にも強く、撥水力が高いのも特徴です。
しかし薬品などには弱く、使用する薬品によっては化学反応や剥がれ、汚れなどが目立つケースがあります。

メリット

グリップ力があり、滑り止め効果が高いので、ペットがフローリングで滑ってしまう心配や、お年寄りのスリップ防止などに役立つ。
またウレタンに比べ水にも強く撥水性が高いため、水拭きでの掃除にも向いている。

デメリット

耐久性が高いわけではなく、数年後にシリコン特有の黄変(変色して黄ばんでしまうこと)が出てきてしまう事がある。
また、薬品に弱かったり、硬度もさほど高くなく、傷や摩耗に弱い。
グリップ力も年数に伴い低下してくるため、メンテナンスが必要に。

UV硬化コーティング

UV硬化コーティング

UV照射器で紫外線を当てて固める、ツヤ感が高いフロアコーティング。原料は安価だが、 施工に技術と手間が必要なため、単価は高め。ガラス普及以前には圧倒的なシェアがあった。

「UVコーティング」の名称で販売される事が多く、15年ほど前、ガラスコーティングが出るまでの時期は”フロアコーティング=UVコーティング”との認識があったくらい圧倒的なシェアを誇っていました。
その仕上がりは、床がピカピカになるほどの光沢感があり、グランドピアノの表面に例えられるほど。
その名称から、紫外線を防止する効果を持っていると思われがちですが、実際はUVコーティングを塗布した後、硬化(表面を固める作業)時にUV照射機を当てながら硬化するため、UVコーティングと呼ばれるようになりました。
紫外線のカット機能があるかどうかは、含有される成分によって異なるので注意が必要です。
UVコーティングの液剤自体は安価なものですが、先程述べたように硬化の際にUV照射機を使用するため、機材代や技術代などがかかってしまい、施工料金は高めとなっています。
専用の機材が必要なため、個人で塗ろうと思っても難しいコーティングです。

メリット

水や薬品にも強く、普段のお掃除がとても楽に
ウレタンやシリコンコーティングに比べて耐傷性も高く、耐久性もあるので綺麗な床を長期間保つことが出来る。
滑り止め効果もあり、バランスの取れたコーティング剤。

デメリット

光沢がありすぎるため、好みや感覚にもよるが一般的な住宅には合わないとの声も多く、またその光沢の強さから傷も目立ちやすくなってしまう
施工に手間がかかるため、施工中の埃の混入率が高い。
無機系のガラスコーティングとは異なり経年劣化を起こして将来的に見た目の違いが生じてしまう為、10~30年後にはメンテナンスが必要になってくる。

ガラスコーティング

ガラスコーティング

1番歴史が浅い、フロアコーティングの中では一番新しい。近年ではシェアが一番多い。 他のコーティングに比べて無機系なので、液剤の劣化は無く高い耐久力を誇る。艶も控えめ。

一番新しいフロアコーティングであり、歴史はまだあまりありません。
他のフロアコーティングとは異なり、一度塗ったら塗り直しやメンテナンスが不要となります。
これは、主原料のガラス液剤が無機系となっており経年劣化を起こさないためで、近年でのガラスコーティングのシェア率は一番高いものとなっています。
UVコーティングのように施工時に大きな機材を必要とするわけでもなく、施工の手間も比較的かかりませんが、原料自体の単価が最も高いのがガラスコーティングとなっており、値段を取るか性能を取るかでフロアコーティングの選択を迷われる方もいます。
また、光沢感が弱く、マットな仕上がりになるのもガラスコーティングの特徴で、ツヤが出ずフローリングの質感を活かした自然な仕上がりになるため、それを好んでガラスコーティングを選ぶ方も増えています。

メリット

耐久性や耐傷性が群を抜いて高い。
無機系のコーティングの為、経年劣化(年数が経つことによって起こる自然の変化)がほとんどなく塗り直しが不要。
床材の性能が全て上がるため、コストパフォーマンスに優れている。

デメリット

他のフロアコーティングに比べて光沢が弱いため、艶を好む方には不向き。
殆どの薬品に強いが、パイプユニッシュなどに使われる次亜塩素酸に反応してしまう場合がある。
液剤の単価が他のフロアコーティングに比べて高い。

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