一般家庭用と業務用フローリングワックスの違いについてご説明いたします。
またフロアコーティングとの違いも比べてみてください。
最近のフローリングはワックスが塗れない事があるので注意しましょう。手軽に塗れる事がメリットのワックスですが近年多く出回るシートフローリング(木目等を印刷した表面にMDF等の基材を重ねたもの)にはEBコーティング(電子線照射型塗装)が施されているのでワックスが必要ないワックスフリー、ノンワックス仕様になっているのが殆どです。
そこにワックスを掛けてしまうと、滑りやすくなって危険になったり、かえって汚れが付きやすくなってしまうので止めましょう。
どうしても床を保護したいという場合はフロアコーティングを検討します。シートフローリングの種類によっては相性が良くない場合も有りますのでご相談ください。
フローリングワックス、床ワックスとフロアコーティングの違いはワックスは定期的なメンテナンスが必要な事です。
そのようなワックスの特性を十分知ってもらえればと思います。
ワックスの成分はアクリルやウレタンが殆どです。
フローリングワックス、床ワックスには、水性と油性、大きく分けると二つの種類があります。
しかし、油性ワックスは、オイルステン仕上げした床用で、塗装したフローリング床には使用しません。
今回は、天然または合成のロウを乳剤にした水性ワックスと合成樹脂を乳剤にした水性樹脂ワックスについて、一般家庭用と業務用の違いについて比較してみます。
種類 | 用途 |
---|---|
一般家庭用 フローリングワックス |
低濃度アクリルウレタン樹脂を使用したもので、成分濃度2~10%程度のもの |
業務用 フローリングワックス |
高濃度アクリルウレタン樹脂をしたもので、成分濃度20%以上のもの |
一般家庭用ワックスと業務用ワックスの違いは、簡単に言うとその成分濃度の差となります。
濃度差は、そのまま保護膜の厚さとなり、業務用ワックスを1回塗るのと、一般家庭用ワックスを3回塗るのとほぼ同一の保護膜になります。
どちらもアクリル樹脂やウレタンが主な成分になります。
種類 | 良い点 | 悪い点 |
---|---|---|
一般家庭用 ワックス |
樹脂成分量が少ないので作業性が良く、塗りムラが出来にくいので初心者でも塗布可能 | 耐久性が悪く、定期的なメンテナンス(約1カ月~6カ月)が必要 |
業務用 ワックス |
樹脂成分量が多い為、塗膜が厚くなり、艶光沢に優れている。一般家庭用と比べ耐久性がある(6ヶ月~2年) | 樹脂成分量が多い為、作業性が悪く塗りムラが出来やすい |
薬品や洗剤を使用せず比較的使用頻度の低い場所に施工するなら問題はありませんが、フローリングワックスは水、特にアルカリ洗剤、溶剤(シンナー)等に弱く、普通の水でも長時間放置すると白く変色してしまう為、ワックスメンテナンスフリーのフローリング等、薬品や洗剤を使用する場所で、使用頻度の高い場所には適していません。
成分はアクリル樹脂やウレタンを配合して耐久性を増やした物が殆どです。
床ワックスは、磨耗で光沢が徐々になくなってきますので、数ヶ月おきに重ね塗りが必要となります。
その際、落ちきらない汚れやホコリがワックス層に混入して、フローリングの黒ずみの原因となります。
この黒ずみを解消するには、堆積したフロアーワックスを除去する為に剥離が必要になるのですが、これは素人には難しく、出来てもなかなか綺麗には仕上がりません。
また、剥離剤は超強力なアルカリ洗剤ですので、フローリングに対して決して良くありません。
剥離時にフローリングの隙間から剥離剤が侵入し、フローリングの反りやヒビ割れに繋がる事例が多々ありますので注意が必要です。
フローリングワックスは水分に弱く、水拭きすると剥がれてしまいます。
そのため、化学モップや乾拭きによるお掃除が薦められていますが、フロア上に飲み物をこぼしてしまった時などは、乾拭きでは汚れが取れないので、どうしても水拭きしたくなります。
また、フロアにはアレルギーの原因とされるダニの糞や死骸が付着しますが、これらを除去する方法としては、水拭きが必須となります。
結果的に水拭きの出来ない事が要因でシックハウス症候群の原因ともなっています。
このようにフローリングワックスは維持するのがかなり大変な事なのです。
このような問題を一気に解決するのがフロアコーティングです。この機会にぜひ検討してみてください。
ガラスコーティング「EPCOAT」は業界最高クラスの耐久性で、ご自宅のフローリングを30年以上保護できます。