フロアコーティングの基礎知識

フロアコーティングとは

皆さんは、「フロアコーティング」という言葉をご存じでしょうか。
「耳にしたことはあるけれど、ワックスとの違いがわからない」という方が少なくないかもしれません。
もしかすると、フロアコーティングはワックスの別名だと考えている方もいるのではないでしょうか。

皆さんが混同しがちなフロアコーティングとワックスは、まったくの別物です。
ワックスは、塗布したあとに一定の期間がたつと、効果がなくなります。
同じように床面にツヤを出すためには、再度塗りなおさなければなりません。
車のワックスのことを考えてみてください。
洗車のあとにワックスがけをして、ピカピカにしたと思っても、そのうちその輝きがなくなってきます。
「汚れが出てきたら車を洗浄し、ワックスをかけなおす」というサイクルが必要なのです。

車のワックスと家のワックスで、さほど違いはありません。フローリングも、ワックスを塗ったばかりのころはきれいですが、次第に汚れてきます。
ツヤを取り戻そうと思ったら、ワックスを取り除くための洗浄を行い、ワックスがけし直すことになります。

その一方で、フロアコーティングは一度施工すれば長期的にその効果を維持できます。
コーティング後は、30年以上もその効果を保つというのですから、耐久性の高さは折り紙付きです。
一度施工さえすれば、ほぼ再施工する必要がないのが、フロアコーティングの特徴だともいえるでしょう。

ワックスとフロアコーティングの違いを一言でいうと、「一時的な効果のワックス」と「半永久的な効果が続くフロアコーティング」ということになります。
ワックスがけのように、何度も何度も同じ作業をし直さなければならない面倒を解消してくれるのがフロアコーティングなのだといっても過言ではないでしょう。

ワックス掛け

フロアコーティングの施工によって、床は丈夫な塗膜で保護されることになります。
そのため、30年以上もの間、傷や汚れから床を守り、きれいな状態を維持できるわけです。
フロアコーティング施工後のきれいな状態といって一番に思い浮かぶのは、床の光沢に違いありません。
床の印象そのものが変化するほどの大きなインパクトがあります。

フロアコーティングの中でもっとも変化を感じるのは、UVコーティングでしょう。
UVコーティングの施工後は、部屋の印象が大きく変わるはず。
コーティングの力を感じられますが、その反面、あまりにも太陽や電灯をピカピカと反射するため、好き嫌いが分かれる施工でもあります。

一方で、ガラスコーティングの場合は、施工後に少し物足りないといった声が上がるケースもあるほど、自然な仕上がり。
部屋全体に施工することで比較対象がなくなり、その効果を実感しにくいというのも、こうした声が上がる原因です。
しかし、ガラスコーティングの場合も、あかりの下や明るいところで反射面を見ると、施工前より反射率が上がっています。

控えめな光沢があり、落ち着いた雰囲気になるため、家具やインテリアとの調和を重視する方が好まれるのも、ガラスコーティングの特徴です。

施工後の状態などを見ることで、決意がつくこともあります。
百聞は一見にしかず……実物を見るにこしたことはありません。
フロアコーティングに関心がある場合は、ぜひ実物を見てみてください。
ショールームに足を運んだり、サンプルを手に入れたりするなどして、ワックスとはまったく異なる感触をご自身の手で確かめてみましょう。

リビングイメージ

フローリングの種類と特性

床材イメージ

フローリング(床材)の種類は、大きく分けると以下の3種類に分類されます。

シートフローリング

現在普及タイプの新築マンションなどはほとんどこのタイプになっています。
木目が印刷されたオレフィンシートであり、強度が劣る場合があります。
印刷なので大理石調やさまざまなデザインが可能です。

複合フローリング

  • ・合板フローリング
  • 天然木を薄くスライス(0.2~0.3mm位)した板を表面に張り合わせたもの
  • ・単板フローリング
  • 1~3mm程度の天然木の板を表面に張り合わせたもの

無垢材フローリング

  • ・無垢材(集積材)フローリング
  • 表面から下地まで同じ一つの天然木を組み合わせたもの
  • ・無垢材(一枚物)フローリング
  • 同じ一枚板を組み合わせたもの

一般的に、価格は上から順に高くなっていて無垢材(一枚物)フローリングが最上級のものです。
しかし、天然木なので伸びや縮みで反りやゆがみが生じることがあり、取り扱いが難しいところもあります。
逆にそれ以外のフローリングでは反りやゆがみが生じにくいといえるでしょう。

床材は天然木の無垢材が高級品で誰もが使ってみたいものですが、場所によっては向かない場所もあります。
キッチンや洗面台、トイレなど水気が多いところでは、湿気を含みやすいので余程手入れをしっかりやらないと、カビや腐ったりしてしまうでしょう。
また床暖房なども無垢材などは向きません。

そういうところではクッションフロアなどが多く使われます。
表面が印刷されたオレフィンシートのシートフローリングも向いているように見えますが、実はシートフローリングは水が大敵なのです。
下地材の合板部分が水を吸い込んで膨らんだりゆがんだりしてしまいます。
表面はEBコートなどで防水加工してあるのですが、継ぎ目の断面などから水が入り込んでしまう場合があるため、気をつけましょう。

大量の水をこぼしてしまった場合など通常の防水では防ぎきれないので速やかに水を吸い取って取り除き乾燥等の処置を講じなければなりません。

ワックスフリーの床へのワックスの使用は?

デスク

最近のフローリングはワックスフリーといってワックスが必要ない床がほとんどです。
とはいえ、何もしてないと不安でワックスを使用してしまう人も少なくありません。
これが逆効果で、かえって汚れやすくなったり、滑りやすくなったりしてしまう恐れがあります。
クイックルワイパータイプのワックス成分はすぐ取れてしまいますが、中には本格的なワックスをかけてしまう人も。
これが実は大変なことになるのです。

ワックスフリータイプの床はシートフロアが多いですが、これにワックスをかけてしまうと、ある程度期間が経つと定期的な塗り直しが必要となります。
その際には、今までの汚れを一度除去するため、ワックスを剥離しなければなりません。
このとき、大量の水でワックスを取り除いていくのですが、シートタイプだと水を含んで膨らんでしまうタイプのものがあります。
ある程度乾燥すれば凹むのですが、そのとき、しわが出たりゆがんでしまったりする恐れがあるのです。
こうなると戻すのは困難で保証も効かずフローリングの部分交換になってしまいます。

このようなことにならないためにも、ワックスフリーの床にはワックスをしないように厳守しましょう。
ただし、やってしまう人が多いので、近年ではワックスフリー対応ワックスというものも出ています。
水拭きで簡単に取れるような気休めのようなものですが需要があれば供給が生まれるのでそういう商品が出てきます。

フローリングとフロアコーティングの相性

ワックスフリーのフローリング

本格的に床を守りたいならワックスフリーの床にもフロアコーティングが向いています。
フロアコーティングならワックスフリーの床にも塗れますので床の汚れや傷から強く守ることができるでしょう。

まれに相性が良くない床もありますのでお問い合わせしてください。
また、フロアコーティングをする場合はワックス剥離が必要なのでワックスがしてあると上記の理由でできない場合もありますので、ワックスフリーの床には絶対ワックスをしないようにしましょう。

UVコーティングしてあるフローリング

フローリングとフロアコーティングの相性の良さということについて考えてみましょう。
ほとんどのフローリングでは何らかの前処理がしてあります。
通常の合板フローリングではUVコーティング、シートフロアにはEBコーティングなどです。
いわゆるワックスフリーといわれるものです。

これらのコーティングがしてあるものはワックスが塗れません。
なぜなら、これらはコーティングによってワックスが染み込まずコーティングの上で浮き上がってしまうからです。
こうなるとかえって滑りやすくなって危険です。

工場で施されるコーティングは床の質感を失わないよう、強力なコーティングが施されません。
この状態では本格的な耐久性は望めないので、やはりフローリングを長く使いたい人はフロアコーティングを選択することになります。
このとき、元と同じコーティングではなんとなくもったいない感じではないでしょうか。
あらかじめUVコーティングが施されているなら重ねて施工するより、より強いコーティングをすることをおすすめします。

ガラスコーティングしてあるフローリング

UVコーティングより強いコーティングはガラスコーティングがおすすめです。
それでこそコーティングする意味があります。
安くはない金額をかけて元と同じコーティングでは余り効果が変わらないでしょう。
ガラスコーティングでは、あらかじめ施工されてあるコーティングが下地材として機能し、相性良く塗ることができるのです。

シートフローリングのフローリング

シートフローリングにも以前は相性が良くないものがありましたが、技術の進歩、研究、検証の結果最適な施工方法が見つかっていますので問題なく施工することができます。
まれに新しい製品で施工実績がない場合もありますので不安な場合はお問い合わせください。
未知の製品の場合は検証してテスト後施工させていただきます。

フローリングとの相性

フローリング材の変遷

フローリングとは木質の床材という意味でした。
最初のフローリングは本物の天然木で板状にして並べたものをいったと思われます。
今でこそ無垢材といって高級品の位置づけですがもともとはこれが当たり前でした。

しかし、自然の木は使っているうちに反りやゆがみが出てきて、使いづらいものでした。
そこで合板フローリングというものが考え出されたのです。
下地材に乾燥させた木材の層を重ね合わせ反りやゆがみが出ないようにして、表面の化粧面に厚さ2~3mmの天然木を配した構造になって、無垢材のように見えるのです。

その後、さらにコストと使いやすさを求めて、表面化粧面の天然木の部分を0.2~0.3mm程度にしたものが開発されました。
しかし、大きな傷やえぐれてしまった場合では下地が出てしまいます。
また、表面上は本物の木ですが質感や感触では本物の木とは違ってきています。

そして、遂にこの表面上の木の部分を完全になくしてしまって木目のプリントに変えたのがシートフロアです。
これは、印刷なので木目以外にも大理石調や自由自在にデザインできるものでコストと相まって爆発的に普及しています。

この最新のシートフロアはあらかじめEBコートなどを施してありワックスフリー仕様でワックスが必要ありません。
しかし、何もしないのは不安なのかワックスが不要なのにワックスフリー用ワックスとかわけが分からないものが出ています。
しかし、ワックスフリーは基本的にワックスとの相性はよくないので、かえって滑りやすくなったり、汚れが付きやすくなったりしてしまいます。

フローリングイメージ

フロアコーティングでよくある疑問・質問

  • 一番耐久性があるコーティングはどれですか?

  • ガラスコーティング
  • 一番耐久性があるコーティングはガラスコーティングです。それは他の疑問の内におのずと明らかになります。

  • 一番傷に強いコーティングはどれですか?

  • ガラスコーティング
  • 一番傷に強いのは硬度6H以上のガラスコーティングです。UVは4~5Hです。
  • 一番光沢が強いコーティングはどれですか?

  • UVコーティング
  • 一番光沢が強いのはUVコーティングです。日中は眩しく輝いて目に痛い程です。

  • 一番薄いコーティングはどれですか?

  • ガラスコーティング
  • ガラスコーティングはコーティングの中で一番薄く、その薄さで他のコーティングより強い強じんな塗膜ですので床への違和感がなく質感が変化しません。

  • 一番長期間変化しないコーティングはどれですか?

  • ガラスコーティング
  • ガラスコーティングは無機質なので長期間でも形質変化を起こさず脆くなったり変色したりしません。UVコーティングは有機質ですので変色します。また、紫外線などで硬化が日々進んで脆くなりがちです。

この結果からご家庭に一番合っているフロアコーティングはガラスコーティングということが分かります。
ジェブのEPCOATは無機質ガラスコーティング、上記の条件を全て備えた最良のフロアコーティングといえるでしょう。

フロアコーティングなら床掃除にもメリットがたくさん

床は、余り汚れていないように見えても「水拭きしたら雑巾が真っ黒になってビックリ」という経験があるのではないでしょうか?
このような状態で生活していたと思うと、子供の健康にも心配です。
床は薄く広く汚れが溜まるので余り目立たなくても汚れの総量は大きいものです。
また、何もしていない床は汚れが浸透して中に染み込んでいってしまうのでいくら拭いても汚れが取れなくなります。

それを解決できるのがフロアコーティングなのです。
コート層が汚れの浸透を防ぎコート層の表面に汚れを留めるので簡単に拭き取ることができます。
汚れが染み込まないので、拭き掃除をすれば床がいつまでもきれいなままです。
その結果、床の腐食も進まないので床の寿命も延びるので修理や張り替えの期間も延ばせるので長い目で見ると大幅なコストダウンにつながるでしょう。

フロアコーティングというと高いイメージがありますが将来の投資のように考えると、コストダウンというリターンが返ってくるのです。
日々の掃除を簡単にして床の美観を保って、将来もコストダウンにつながる、良いことづくめのフロアコーティングなのです。
これならやらない手はありません。次の機会にぜひフロアコーティングを検討してみてください。

フローリングのお掃除

フロアコーティングはこんな人におすすめ

では、フロアコーティングはどんな生活を送る人に向いているのでしょうか。
フロアコーティングの施工を受けて一番に実感するのは、床が傷つきにくくなり、水分が染み込みにくくなるということです。
ペットの爪による傷跡やおしっこの染み込みも防いでくれます。

実際、こうした保護効果によって、手の込んだ料理をする人や多彩な趣味を持った人でも安心して作業に没頭できるのが、フロアコーティングの強みです。
作業をする過程で汚れや傷がつくのを気にしないですみます。
もちろん、傷がまったくつかないわけではありませんし、フローリングを丁寧に取り扱わずにすむわけでもありません。
しかし、何もしていないフローリングと比べると、格段に保護されているのです。

たとえば、部屋で多数の観葉植物を育てている場合、頻繁に水やりする必要があり、水をこぼしがちになります。
そんな場合でも、フロアコーティングされていれば、水が染み込んだり汚れがついたりすることもなく、フローリングを傷めずにすみます。

ペットが水を飲むときにも周りが濡れてしまいますが、そんなときもフロアコーティングの床なら安心です。
なぜなら、ワックスの場合は水にさほど強くありませんが、フロアコーティングであれば、軽く拭くだけでいいからです。

ペットの水飲み問題で多い水こぼしも軽く拭くだけでOK

さらに、床についてしまった汚れが簡単に取れるため、掃除が簡単になります。
油性マジックなどで落書きされてしまっても、除光液で簡単に拭き取れるのは大きなメリット。
フロアコーティングが、多彩な趣味やモノづくりで役立つのはこういった点です。

模型作りなどを趣味にしている場合、塗装や色づけなどに際して、フローリングに色がついてしまうということも。
こういった万が一の場合でも、除光液などできれいに拭き取れるため、フローリングをさほど気にしないで作業ができます。

フローリングに滑り止め効果を与えるので、ペットの関節の負担が軽減できたり、高齢者の方の転倒防止に役立ったりするのもうれしいポイントです。
さらに、フローリングの耐用年数が延び、定期的に塗り替える必要がないという点も、心の余裕につながるはず。
お子さんがクレヨンで床を汚してしまってもすぐに拭き取ることができ、口うるさく注意しなくてすむようになります。
「精神的に楽になった」とおっしゃる方も少なくありません。

施工にはそれなりの費用がかかりますが、長い目で見れば、ワックスの塗り替えが必要でなくなるなど、トータルコストを軽減できることも。
施工を受ければ、日常のさまざまな場面で、フロアコーティングのメリットを感じられるはずです。
フロアコーティングが生活そのものを豊かにしてくれるといっても過言ではないでしょう。

リビングイメージ