フローリングに対する傷の種類

フローリングに対する傷の種類

フローリングに付く
傷の種類

フローリングに付く傷には、擦り傷、線傷、裂傷、凹み傷などがあります。

同じ「傷」でも、原因や深さによって対策方法は異なります。 日常の工夫で抑えやすい傷もあれば、フロアコーティングをしていても防ぎにくい傷もあります。

まずは、フローリングに起こりやすい傷の種類を確認しましょう。

擦り傷

擦り傷

フローリングの擦り傷

擦り傷は、床の表面がこすれることで発生する浅い傷です。 椅子の出し入れ、スリッパでの歩行、掃除機のヘッド、砂やほこりの擦れなどが原因になることがあります。

日常生活の中で発生しやすい傷であり、完全に避けることは難しいタイプの傷です。 特に、よく歩く場所や椅子を動かす場所では、細かな擦り傷が少しずつ増える場合があります。

このような軽微な擦り傷に対しては、フロアコーティングの塗膜が床表面を保護し、傷が床材へ直接付くことを抑えられる場合があります。

線傷

線傷

フローリングの線傷

線傷は、床の表面に線状に入る傷です。 家具や家電を引きずったとき、硬い物が床に当たったまま動いたときなどに発生しやすい傷です。

浅い線傷であれば表面だけにとどまる場合もありますが、強い力が加わると、床材の表面塗装や化粧材まで傷が届くことがあります。

さほど鋭利ではなく、強い荷重がかからない線傷であれば、フロアコーティングによって床材への直接的な傷を軽減できる場合があります。 ただし、重い家具を無理に引きずった場合などは、コーティングをしていても傷が残ることがあります。

裂傷

裂傷

フローリングの裂傷(赤丸部分)

裂傷は、鋭利な物や硬い物によって床表面が深く傷付く状態です。 刃物、工具、金属部品、割れた食器などが床に当たることで発生する場合があります。

裂傷は、表面の軽い擦れではなく、床材や塗膜を深く傷付ける可能性があります。 傷の深さによっては、見た目だけでなく、汚れや水分が入り込みやすくなることもあります。

フロアコーティングは床表面を保護する施工ですが、鋭利な物による強い引っかき傷を完全に防げるわけではありません。 裂傷が付いた場合は、自己判断で補修せず、施工業者や床材メーカーへ相談することをおすすめします。

凹み傷

凹み傷

フローリングの凹み傷(赤丸部分)

凹み傷は、重い物を落としたときや、家具の荷重が一点に集中したときに発生する傷です。 食器、鍋、工具、家電製品などを落とした場合にも起こることがあります。

凹み傷は、床の表面だけでなく、床材自体の硬さや下地の状態にも影響されます。 そのため、表面を保護するフロアコーティングをしていても、強い衝撃によるへこみを完全に防ぐことはできません。

キッチンや作業スペースなど、物を落としやすい場所では、床保護マットを使用する方法もあります。 ただし、マットの素材によっては床材やコーティングとの相性に注意が必要です。

傷を防ぐために
できること

フローリングの傷を完全に防ぐことは難しいですが、日常の使い方を見直すことで、傷やへこみを抑えられる場合があります。

特に注意したいのは、家具の引きずり、椅子の出し入れ、物の落下、砂や小石による擦れです。 床材の種類や表面仕上げに合った対策を行いましょう。

椅子やテーブルの脚には、床材に適したフェルトや保護材を取り付けると、擦り傷を抑えやすくなります。 ただし、保護材に砂やほこりが付着すると、かえって傷の原因になる場合があります。

保護材は一度付けたら終わりではなく、定期的に状態を確認しましょう。 汚れや摩耗がある場合は、早めに交換することが大切です。

重い家具や家電を移動するときは、床の上を引きずらないようにしましょう。 無理に動かすと、線傷や深い傷が付く原因になります。

移動する際は、持ち上げる、複数人で作業する、床材に適した移動用品を使うなど、床へ強い摩擦が加わらない方法を選びましょう。

屋外から持ち込まれた砂や小石も、フローリングに細かな傷を付ける原因になります。 玄関にはマットを設置し、室内に入った砂やほこりは掃除機やフロアモップでこまめに取り除きましょう。

掃除機を使用するときは、ヘッド部分に小石や異物が挟まっていないか確認します。 異物が付いたまま掃除をすると、床を擦って傷を広げる場合があります。

キッチン、洗面所、作業スペースなど、硬い物や重い物を落としやすい場所では、床保護マットを使用する方法もあります。

ただし、マットを長期間敷いたままにすると、湿気や汚れがたまる場合があります。 床材やコーティングとの相性を確認し、定期的にマットの下も掃除しましょう。

小さな子どもやペットがいる家庭では、物の落下や爪による傷を完全に避けることは難しい場合があります。 日常的な対策に加えて床表面の保護を重視したい場合は、床材との相性を確認したうえで、フロアコーティングを検討する方法もあります。

フロアコーティングで対策できる傷・
できない傷

フロアコーティングは、フローリングの表面に塗膜を形成し、日常生活で付く軽微な擦り傷や汚れから床を保護する施工です。

一方で、床材そのものの強度を高める施工ではないため、すべての傷やへこみを防げるわけではありません。

対策しやすいのは、スリッパでの歩行、椅子の出し入れ、軽い物の接触などによって発生する浅い擦り傷です。 塗膜が床材の表面を覆うことで、細かな傷や汚れが床材へ直接付くことを抑えやすくなります。

また、汚れが付きにくく拭き取りやすくなることで、日常のお手入れの負担を軽減できる場合があります。 傷だけでなく、汚れや水分への対策を重視する方にも、フロアコーティングは選択肢の一つになります。

一方で、鋭利な物で強く引っかいた裂傷や、重い物を落としたときの凹み傷は、フロアコーティングをしていても防ぎきれない場合があります。

特に凹み傷は、コーティング塗膜だけでなく、床材自体の硬さや下地の状態にも影響されます。 そのため、「コーティングをすれば傷が一切付かない」と考えるのではなく、日常的な傷対策とあわせて考えることが大切です。

傷が付いた場合は、まず傷の深さや範囲を確認しましょう。 表面の軽微な傷であれば、簡易補修で目立ちにくくできる場合があります。

深い傷や床材まで達した傷は、補修跡が残る場合もあります。 自己判断で補修剤を使用する前に、施工業者や床材メーカーへ相談することをおすすめします。

株式会社ジェブのEPCOATでは、ご契約内容に応じてアフターメンテナンスをご利用いただけます。 補修の対象や利用条件は契約内容によって異なるため、施工前に確認しておきましょう。

まとめ

フローリングの傷には、擦り傷、線傷、裂傷、凹み傷などがあります。 傷の種類によって、日常の対策で抑えやすいものと、フロアコーティングでも防ぎにくいものがあります。

  • 擦り傷や浅い線傷は、日常生活で発生しやすい
  • 鋭利な物による裂傷は、フロアコーティングでも防ぎにくい
  • 重い物の落下による凹み傷は、床材自体の強度にも左右される
  • 家具の脚には保護材を付け、砂や小石をこまめに取り除く
  • フロアコーティングは軽微な傷を軽減する選択肢になる

フローリングをきれいに保つには、傷が付く原因を知り、日常的な対策を続けることが大切です。

傷や汚れへの対策を重視する場合は、床材との相性や補修対応も含めて、フロアコーティングを検討しましょう。

FAQ

Q. フローリングに付きやすい傷にはどのような種類がありますか?

A. 主に、擦り傷、線傷、裂傷、凹み傷があります。 椅子の出し入れや家具の移動、物の落下、鋭利な物による引っかきなどが原因になります。

Q. フロアコーティングですべての傷を防げますか?

A. すべての傷を防げるわけではありません。 日常的な擦り傷を軽減できる場合はありますが、鋭利な物による深い傷や、重い物の落下による凹み傷は防ぎにくい場合があります。

Q. 椅子で床に傷が付くのを防ぐにはどうすればよいですか?

A. 椅子脚に床材に合った保護材を取り付け、定期的に汚れや摩耗を確認しましょう。 砂やほこりが付着したままだと、保護材が傷の原因になる場合があります。

Q. 凹み傷はフロアコーティングで防げますか?

A. 凹み傷は、物の重さや落下の衝撃、床材自体の硬さに左右されます。 フロアコーティングをしていても、重い物の落下による凹みを完全に防ぐことはできません。

Q. 傷が付いた場合は自分で補修してもよいですか?

A. 市販の補修剤を使える場合もありますが、床材やコーティングとの相性によっては補修跡が目立つことがあります。 施工済みの床であれば、まず施工業者へ相談することをおすすめします。

監修者

今野龍一
  • 株式会社ジェブ
  • 有機溶剤作業主任者

今野龍一

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