ワックスの重ね塗りはプロが施した方がよい理由とは

フロアコーティングよりワックスの方が安価だが耐久性が低い
ということを以前ご説明させていただきました。

DIYでワックスが上手に施工できるのであれば、原料だけを買ってきて施工すると安く済みます。でも素人が自分でワックスがけをすることはあまりお勧めできません。

家庭で施工する場合、たいていみなさん前回のワックスをしっかり「剥離(はくり)」せずに施工するのです。その際に前のワックスがムラに残っていたり、汚れやゴミを塗り込んでしまったり、どうしてもプロのように美しくは施工できないものです。

今回はプロの重ね塗りについてご紹介しようと思います。

ワックスは摩耗で光沢が徐々になくなってきます。

その際必要となってくるのが光沢を取り戻すためのワックスの重ね塗りです。

重ね塗りをするとき、落ちきらない汚れやほこりをそのままにしておくと、ワックス層にその汚れが混入して、結果的にフローリングの黒ずみの原因となります。

この黒ずみを解消するには、ワックスをはがす「剥離(はくり)」というものが必要になるのですが、堆積したフロアワックスを上手に除去するのは素人にはなかなか難しいものです。

仮になんとか剥離できたとしても、重ね塗りのほうもなかなか綺麗には仕上りません。

また、剥離剤は強力なアルカリ洗剤なので、フローリングそのものに対しても良いものではない上に、剥離時にフローリングの隙間から剥離剤が侵入し、フローリングが反ってしまったりひび割れてしまったりすることに繋がるので注意が必要です。

安価だからと言う理由でどなたでも一度はDIYを思いつきますよね。もちろん自分でトライしてみても良いですが、一度失敗して傷ついてしまった床は貼り替えが必要になるということをご認識下さい。また、そこまで苦労しても耐久年数は短く、年に二回程度のワックス掛けが推奨されていることも覚えておいてください。

自分でワックスを塗ろうとする際は、安易に取り掛からず、よくよく考えて周到に準備をしてから施工するようにしたいものです。